京都同胞生活センターがオープン
京都同胞生活センター(金成洛会長)が7日、京都市伏見区にオープンした。総聯京都府本部では、同胞の生活・権利重視の方針が示された昨年五月の総聯第18回全体大会直後に開かれた本部の定期大会でセンター開設を決定。同胞たちが生活上の問題、悩みを解決するうえで頼りになるセンターを作ろうと準備を進めてきた。センターには、生活相談所(鄭禧淳所長)と結婚相談所(張淳奉所長)の2つの相談所が入っており、念願の事務所開設によって本格的な活動に入ることになる。
同日、現地で開かれた開設の集いには、総聯本部の金光洙委員長をはじめ総聯活動家と同胞、有資格者らとともに、府議や市議、日本の弁護士や社会団体の代表ら150余人が参加した。
金委員長は、こんにち総聯は在日同胞全体として利害のある権利擁護問題はもちろん、同胞一人一人の生活上の問題もバックアップするためにもっとと努力する必要があると指摘。新たにオープンした同胞生活センターが一つ一つの問題に誠心誠意で対応することにより、総聯を一層同胞密着型、同胞奉仕型の組織にしていこうと呼びかけた。
来賓として角替豊京都府議、京都市国際化推進室の柴田重徳室長が祝辞を述べた。
以前から各支部に同胞生活相談所を設け、活発に活動してきた総聯京都府本部では昨年の定期大会後、結婚、就職、高齢者・障害者の福祉など生活上の諸問題が、同胞たちにとってより切実な問題となっているという状況認識の下、各支部の相談所を結ぶ常設的なセンターを開設する準備を進めてきた。扱う問題が幅広く、専門知識が必要なことから、弁護士、司法書士、社会保険労務士、社会福祉士など専門家の全面的な協力も得ることにした。
生活相談所では今後、法律、子育て、福祉、就職、介護などを柱に、ニーズに応じてあらゆる相談に対処できるよう業務の充実に取り組んでいる。
また結婚相談所では、全国ネットのオンラインマッチングシステム「チョンシルホンシル」会員を積極的に募集し、テレビ電話も利用した紹介・お見合い事業を進める一方で、「出会いのパーティー」などのイベントも多数企画し、たくさんのカップルをゴールインさせたいと張り切っている。
金会長は「同胞密着型、同胞奉仕型の活動をしていくには、時代のニーズに応じた新しい活動システムを作っていく必要がある。センター開設を機に、総聯支部、各団体との連携をより強め、同胞有資格者らの協力も得ながら、名実共に同胞の暮らしを守る拠点となれるよう役割を果たしていきたい」と抱負を語っていた。
京都同胞生活センター
京都市伏見区深草西浦町6―61
TEL 075−646−2804
TEL 075−646−2805