視点
本紙連載の「朝鮮語を学ぶ」が前号の第122回で終わった。98年1月9日号以来、1年4ケ月の長期連載だった。
企画段階から朝鮮語を知らない人でも手軽に学べ、親しみやすく、読みやすい内容になるよう心がけた。
あいさつ、食事、お礼、お詫び、お祝いなど、日常的によく使う簡単な言葉から段々と複雑になっていったが、朝鮮語の表現力の多様さを改めて認識した人もいたのではないか。
幸い、この間、様々な反響があった。翻訳に関する指摘もあったが、毎号、熱心にスクラップしているとの反応もあり、とくに要望が多かったのは、ぜひパンフにしてほしいとの声だった。
世代交代が進み、朝鮮語を知らない世代が増えている。それだけに朝鮮語を学べる機会や環境を作る必要性はかえって増していると言えよう。
今、在日同胞で朝鮮語を話す人は、1世と朝鮮学校出身者を中心に、約17万人と見積もられている。しかし世界的には朝鮮語は「6000万人以上の話者をもち、世界でも有力な言語の一つ」(「言語学大辞典」)であり、また「世界のことば小辞典」によれば世界に3500ほどある言語の中でイタリア語に次いで16位である。
今回の企画は一旦、終わったが、これまでの経験を生かして、近日中には新企画による連載を始めたいと考えている。
良い意見があればどんどん寄せて下さい。できるだけ反映させたいと思います。(喜)