南朝鮮で進歩政党発足へ/国民勝利21などで創党推進委員会
国民勝利21や全国民主労働組合総連盟(民主労総)など、南朝鮮の在野団体が参加する「進歩政党創党推進委員会」の結成式が18日、ソウルで開かれ、300余人が参加した。
式では、進歩陣営の政治勢力化を目指す政党作りを推進することを決定。国民勝利21の権永吉代表、民主労総の李甲用委員長らが共同代表に選ばれた。
推進委には「韓国労働組合総連盟」(「韓国労総」)の幹部や地方自治体の首長など幅広い人士が個人名義で名を連ねている。今後、7月末までに「進歩政党創党準備委員会」を発足させ、年末までに結党作業を終わらせ、来年4月の総選挙に独自候補を擁立する予定だ。
南の在野・進歩勢力にとって、進歩政党の結党はかねてからの懸案であった。民衆党を作って1987年の「大統領」選挙や88年の総選挙に臨んだこともあったが、大衆基盤が弱く、選挙では惨敗、解散の憂き目に遭った。
その後、一昨年の「大統領」選挙を機に国民勝利21を作り、権代表を候補に擁立。得票率1.2%、得票数35万票にとどまったが、既成政党中心の政治風土に風穴を開けるものとして注目された。
今回、結党される政党は大衆基盤の確保に重点を置いており、今後の動向が注目される。