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視点


 花見もピークを過ぎたが、今年はこの季節に「だんご3兄弟」の歌が大ブレークした。共和国では、だんごならぬジャガイモだんごが食卓に上ることが多い。「ジャガイモ農業革命」を推進しているためだ。

 ジャガイモと言えば、労働新聞4月2日付に次のようなエピソードが紹介されていた。

 金正日総書記は昨年、ジャガイモの問題を話題にする度に口惜しさをこらえきれない様子で、活動家らに対し、この事業に10年前から取り組んでいれば人民が今のように食糧の心配をしなくてすんだはずだと語ったという。そして、ジャガイモ農業がうまく行けば食糧も肉も解決できる、ジャガイモは白米と同じだと強調した。

 先日行われた最高人民会議第10期第2回会議で採択された今年の国家予算によると、共和国では農業に対する投資を昨年より11%増やすことになる。

 その資金がジャガイモ栽培にも充てられることは言うまでもない。他にも2毛作の推進、土地整理、牧草地造成など様々な自助努力が行われている。

 昨年も前年よりはるかに多い資金が農業に回されたが、「依然として不順な天候が続き、各地域で度重なる自然災害に見舞われたため、今年も食糧事情は非常に厳しい」(12日発朝鮮中央通信)とされる。

 だが、共和国の自助努力は必ずや実を結び、近い将来食糧問題は解決されるだろう。(聖)