福岡市と北九州市、無年金の在日外国人高齢者へ給付金/10月から月額1万円
福岡県の福岡市と北九州市が、無年金状態に置かれている在日外国人高齢者への給付金支給を3月議会で決定した。対象者は、1926年4月1日以前に生まれた外国人。10月から月額1万円を支給する予定。
これで全国の政令指定都市中、無年金状態の在日外国人高齢者への給付金を支給していないのは宮城県の仙台市だけとなった。
総聯福岡支部と同支部顧問協議会では福岡市議会に対し、市が給付金を支給するよう求める運動を続けてきた。とくに顧問協議会では、自分たちの問題は自分たちで解決しようと市議会に対する要請を重ねてきた。こうした運動が実り、福岡市議会は2月1日、総聯支部が提出した請願書を全会一致で採択。給付金支給の方針が決まった。
両市は、無年金状態に置かれている在日外国人障害者に対しては、95年から月額3万5000円の給付金を支給している。