フェアリー朝鮮舞踊研究所の第3回発表会
フェアリー朝鮮舞踊研究所の第3回発表会が3月29日、東京・北区の北とぴあで行われ、500余人が観覧した。
91年に開設された同研究所は、同胞の舞踊愛好家と学生らに、朝鮮舞踊の基礎を体系的に伝授しつつ、専門的なレベルにまで育成していくことを目的としている。現在は初級科から専門科まで4クラスあり、これまで3人の研究生が金剛山歌劇団に入団している。 レッスンは週4日、6科目で、春、夏、冬などの短期講習会、1日体験レッスンも行っている。
この日の発表会では、研究生と講師らが15演目を披露。群舞「十五夜」、双舞「将棋打鈴」などのオリジナル作品、豊作の喜びを幻想的に表した群舞「豊年原の朝」、豊かな表現力が光った4人舞「勇敢な少年武士」、めりはりのある動作で朝鮮舞踊の躍動感を生かした独舞「舞姫」、群舞「小鼓の舞」などが観客を魅了した。
毎回発表会を見にきているという松井昭子さん(品川区)は、「時間が経つのも忘れて見入っていた。回を重ねるごとに、内容、技量ともに良くなっていくみたい。自分の国の舞踊を誇らしく踊る若い人達の姿はどんなに立派なことか」と話す。
同研究所の金永愛主宰は、「同胞舞踊家が、世界に出ても恥ずかしくないだけの技量を身に付けられるよう努力して行きたい」と話していた。