広島初中高舞踊部、全国高等学校空手道選抜大会アトラクションで朝鮮舞踊を披露
広島朝鮮初中高級学校の中・高級部舞踊部が、3月27〜28日に広島県立綜合体育館(グリーンアリーナ)で行われた第18回全国高等学校空手道選抜大会でのアトラクション(27日)で、4000人の観衆を前に朝鮮舞踊を披露した。
同舞踊部からは、25人が出演。「慶祝」「農楽」など、4つの作品を約20分にわたり演じた。
部員による、「私たちは広島朝鮮初中高級学校の舞踊部です。同じく高校生として、選手の皆さんを精一杯応援します」とのアナウンスが流れる中、華やかな民族衣装に身を包んだ部員らが踊りを披露すると、客席からは惜しみない拍手がおくられた。
広島高体連の空手道競技専門部の益田宏委員長によると、「全国で広島の高体連だけが朝鮮学校の準加盟を認めているが、今回はそのことをアピールしようと、舞踊部の出演をお願いした。日朝親善を深めるうえで、大きな意義があったと思う」という。
また、広島初中高の諸葛賢教員は、「今回の公演の後、自分の学校の学園祭にも出演してほしい、という日本学校の先生がいた。日本の教員の中にはまだ、朝鮮学校の存在すら知らない人もいる。今回は朝鮮学校を広くアピールできたと思う」と語った。
安芸府中高校の梶本裕二教員は、「表情が良く踊りも美しい。最近の日本の学生たちはあまり日本舞踊に興味を持たないが、幼い時から自国の舞踊に触れ、受け継いで行くことの大切さを実感した」と話す。
舞踊部の安奈美さんは、「大勢の観衆の前で踊るのは気持ちがいい。今後も民族教育のことを多くの人に知ってもらい、友情を深めて行きたい」と話した。