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「インターハイで雪辱を」/全国高校ボクシング選抜


 第10回全国高等学校ボクシング選抜大会(3月25〜28日、広島市)には、各地方ブロックの代表選手が11人ずつ7階級に出場した。

 朝高からは、昨年9月の大阪府大会や11月の近畿ブロック新人大会でそれぞれ優勝した金太洙(フェザー級)、秋永秀(ライト級)、金基文(ライトウェルター級)の3選手が、近畿ブロック代表として出場した。昨年の大会では、大阪朝高の白永鉄選手が朝高生初の全国覇者となったが、今大会でも大阪朝高に注目が集まった。

 2回戦から登場した金太洙選手は作新学院(関東ブロック代表)の選手を3ラウンド29秒RSCで下し、27日の準決勝では、駿台学園(東京ブロック代表)の選手を5―0の圧倒的な判定差で破った。

 28日に行われた決勝戦で津久見高校(九州ブロック代表)の選手と対戦した金選手は、「昨年の白先輩に続いて必ず優勝する」との意気込みでリングに上り、試合開始直後から猛攻。終始相手選手を圧倒した。上下から休みなく繰り出される金選手の連続攻撃を受けた相手選手は体力を奪われ、守勢に陥っていった。

 勝敗は5人のジャッジによる判定に持ち越されたが、大方の予想を裏切って結果は1―4で金選手の負けだった。

 梁学哲監督は「選手たちはよくやった。持てる力を出し切った。しかし、連覇は簡単ではないと実感した。今後、もっと力と技を鍛えていくしかない」と語った。

 試合直後、悔し涙が止まらなかった金選手。「拳をもっと高くあげる必要性、左利きの選手に対する対策など、この大会で明らかになった新たな課題を克服し、夏のインターハイで今日の雪辱を晴らしたい。でも考えて見たら、大阪朝高ボクシング部が全国大会で銀メダルを取ったのは初めてだ。落ち込まず、頭の中を切り替えてこれからも一生懸命に練習に励みたい」と力強く話していた。