朝鮮・ロシア友好協力条約に仮調印
【20日発朝鮮中央通信=朝鮮通信】ロシア外務省代表団(団長=カラシン次官)が、15日から18日まで訪朝した。
一行は滞在中、錦繍山記念宮殿を訪れ金日成主席に敬意を表し、朝ロ両国間の経済・文化協力協定締結50周年行事に参加した。
白南淳外相はカラシン次官と会談を行った。カラシン次官は、イワノブ外相の手紙を伝達。外相が5月に訪朝し、朝ロ間の友好、善隣および協力に関する条約に正式調印しようとすることについて言及した。
朝ロ外務省代表団間の会談が真しな雰囲気の中で行われ、朝ロ間の友好、善隣および協力に関する条約文に対する討議を行い仮調印し、両国関係をより発展させられる法的土台を整えた。
会談では、両国関係問題、東北アジア情勢をはじめ相互関心事となる国際問題について討議した。
共和国側は、朝鮮の統一が自主、平和統一、民族大団結の3大原則に基づき連邦制方式で実現されなければならないことと、民族大団結5大方針と最近、共和国政府・政党・団体連合会議で提案した祖国統一のための当面の対策問題について説明した。また朝鮮半島での緊張を緩和し、祖国統一を成し遂げるうえで優先的に提起される問題は、南朝鮮から米軍を撤収させ、朝米間で平和協定を締結することだと強調した。
ロシア側は、共和国の立場に理解を示した。
両国代表団は、朝鮮半島と東北アジア、世界の平和と安全を破壊しようとする米国と日本、南朝鮮間の三角軍事同盟策動、米日間の戦域ミサイル防衛(TMD)システム樹立策動などに深刻な憂慮を表明。こうした策動が東北アジアでの力の均等を崩し、戦争の危機を増大させる根本原因になると強調、これに関連する国が共同で対処する必要性を認めた。
また、今後もこの関係を自主、平等、内政不干渉の原則でさらに発展させるための努力をしていくことを確認した。