視点
この春2回目のサクラの開花予想日が18日に発表された。東京、名古屋、京都、大阪などでは平年より1週間上早く咲きそうだという。春はもうそこまで来ている。
共和国の経済面でも・「春」が近づいてきた――本社平壌駐在記者の経済部門担当者へのインタビュー記事を読みながらそう感じた。
「今年1、2月の電力生産は昨年同期比の1.6倍」(電気石炭工業省動力資源開発局のキム・ギオク局長)、「現在鉄道輸送量は昨年比136%の水準。鉄道輸送量が増えた原因は電力事情が良くなったから」(鉄道省のキム・モクチェ副相)。
こうした言葉からは経済の展望が開けてきたことがうかがえる。
社会主義市場の崩壊、自然災害、体制崩壊を狙う国際的圧力などの原因が複合的に重なり、共和国ではここ数年、経済的難関が続いていたが、今年元旦の共同社説は、「『苦難の行軍』を楽園の行軍へとつなげよう」とのスローガンを掲げ、経済問題解決に全力を尽くすとしていた。その成果が少しずつ表れてきていると言える。
4月7日には最高人民会議第10期第2回会議が開かれる。昨年9月以来、7ヵ月ぶり。地方の人民会議選挙も7日に終り、新時代に沿って社会主義建設を推し進めるための体制作りが着々と進んでいる。
「苦難の行軍」という長かった冬を抜けて共和国にも「春」が来ようとしている。
冬来りなば春遠からじ。(聖)