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金剛山観光開発/温井里に文化会館と休憩所を建設


 朝鮮アジア太平洋平和委員会との契約に基づき、金剛山観光開発事業を推進している南朝鮮・現代グループは、株式会社「現代峨山」を設立し、16日にその創立記念式をソウルで行った。「現代峨山」は、現代商船、現代建設、金剛開発産業など現代グループが推進している南北経済協力事業の窓口を一本化し、同事業を発展させる目的で設立された。

 金剛山観光開発事業は1月までに、当初の観光船による金剛山観光から、金剛山一帯を観光地として開発する事業へとその範囲が拡大された。投資方式も「南北合弁」から現代グループの単独投資に変更された。

 そして現代側は事業の見返りとして北側に対して、1999年1月から2005年初までの6年3ヵ月間に、総額9億4200万ドル(約1000億円)を支払うことになっている。

 現代の計画は2段階に分かれており、2000年末までに総額3億9713万ドルを投資する。

 第1段階は99年1〜6月までで、現在の船による観光コースの北側窓口である長箭港の埠頭施設を補充し、その近郊の温井里に文化会館と休憩所、温泉場、売店(5ヵ所)を、長箭里に休憩所と注油所を、長箭里一帯に総延長5.5キロメートルの道路と833坪規模の出入管理所を建設する。

 第2段階は99年7月〜2000年末までで、三日浦、通川地区に100万坪規模のゴルフ場2ヵ所、400室のコンドミニアム2ヵ所、700室のホテル2ヵ所、90万坪規模のスキー場(通川)、侍中湖周辺、金剛山の海岸沿いに海水浴場、キャンプ場をそれぞれ1ヵ所、長箭港に1000室の海上ホテル2ヵ所を建設する。

 温井里の「金剛山文化会館」と休息所「温井閣」は2月28日に完成し、現地で竣工式が行われた。初公演として牡丹峰サーカス団が多彩な演目を披露、1000余人の観光客が観覧した。両建物は昨年10月下旬に着工。南北の労働者600余人が参加した初の南北共同建築物となった。

 また現代精油の1万2003番目で北側1号店である注油所に、29万リットルの軽油を送るための船が2月10日、長箭港に向け出発した。

 昨年11月18日にスタートした金剛山観光は順調で、17日まで67回にわたって実施され、参加者は3万9060余人。