北海道朝高の朴徳貴選手、全国高校重量挙げ(26〜28日に岡山県)出場へ
北海道朝鮮初中高級学校高級部1年の朴徳貴選手が、26〜28日に岡山県で開かれる第14回全国高等学校ウェイトリフティング競技選抜大会の94キロ級に出場する。朴選手は昨年12月末に行われた全国選抜大会北海道予選の94キロ級で、トータル242.5キロの自己新記録で優勝し、ウェイトリフティング競技で朝高生として初の全国選抜大会出場の切符を手にした。(順)
朴選手は、全国選抜大会北海道予選優勝の後に開かれた1月の第39回札幌市民体育大会ウェイトリフティング競技「99アルバータカップ」大会の94キロ級でも優勝。トータル重量に体重別の係数をかけた係数点を競うシンクレア方式の総合順位で3位に入った。
また、2月20日の練習ではスナッチで2.5キロ、ジャークで5キロ自己記録を更新。トータル250キロをマークし、自己記録を7.5キロ更新した。
さらに、バーベルを持ちながらのスクワット訓練でも10キロを更新、190キロを挙げた朴選手。「練習中に新記録をマークできたのは先生、友達、とくに女の子たちの応援のお陰」と笑顔で話す。
余裕を感じさせる発言だが、昨夏のインターハイ予選では緊張のあまり1日で5キロも体重が落ちたという。「精神力を鍛えるのが今後の課題」と日々の練習に励んでいる。
北海道朝高ウェイトリフティング部の金尋監督は「冬の間、補強運動を中心に計画的に練習を積んできた。後は本番で平常心を保てればメダル獲得は確実だろう。今大会で良い成績を収められればインターハイ優勝も夢ではない」と話す。
朴選手は、97年の全国中学生大会で日本中学新記録を出して優勝したのをはじめ数多くの大会で活躍し、経験を積み重ねてきた。
今大会関係者からも優勝候補として目されている。
「選抜大会でも自己新記録を狙います。同胞の応援をバネにして必ず優勝したい。そして全国に北海道朝高の名を轟かせたい」。朴選手はこう力強く語っていた。