視点
「科学技術を発展させることは単純な実務的課題ではなく、朝鮮式社会主義を完成させ祖国と民族に繁栄をもたらすための重要な政治的課題である」(労働新聞1月16日付)
共和国は現在「科学重視思想」を掲げ、科学技術の発展に大きな力を注いでいる。それは金正日総書記が今年初の指導先に科学院を選んだことや、7日の道(直轄市)・市(区域)・郡人民会議代議員選挙で科学院咸興分院を訪れ投票したことなどに如実に表れている。
総書記は1991年10月28日の全国科学者大会に送った書簡「科学技術発展で新たな転換を起こそう」で、「現時代は科学と技術の時代であり、科学と技術が早い速度で発展するのは現代科学技術の重要な特徴だ」として、小さな国ほど早く発展するには科学技術発展に大きな力を注がねばならないと述べた。このように総書記は科学技術に深い関心を寄せている。また、84年7月22日の論文「教育事業をさらに発展させるために」でも科学技術を発展させるための課題を示していた。
先の書簡では、科学技術を世界的水準に引き上げる目的で党が2000年までの科学技術展望目標を提示したと言明。これが実現すれば「先進国の隊列に入ることになる」と語った。
このような展望があったからこそ92年までに100%国産の人工衛星を開発し、6年後の昨年にその打ち上げに成功した。世界で9番目の快挙である。(聖)