共和国地方選挙で３万人の道、市、郡人民会議代議員を選出

　共和国の道（直轄市）、市（区域）、郡人民会議代議員選挙が７日に行われた。朝鮮労働党総書記の金正日共和国国防委員会委員長は科学院咸興分院を訪れ、科学者、技術者と共に咸鏡南道の第１７１号選挙区第７２号分区で投票した。また金永南、李鐘玉、朴成哲、金英柱、趙明禄、洪成南、李乙雪、金永春、李勇武、金鎰�普A全秉浩、桂応泰、韓成竜氏ら党と国家の指導幹部も各選挙区で投票した。８日に発表された中央選挙指導委員会報道によると、選挙には有権者の９９．９％が参加、全員が選挙登録者に賛成投票し、２万９４４２人の代議員が選出された。（朝鮮通信、キーワード参照）

　金正日総書記は咸鏡南道人民会議代議員候補者の李正洙科学院咸興分院副院長、咸興市人民会議代議員候補者の金中倍同分院研究所長、会上区域人民会議代議員候補者の姜亨根同分院室長に投票した。

　総書記は投票後、分院に設けられた科学展示館を見て回り、分院の科学者、技術者が国の化学工業発展に必要な科学技術の研究、開発で多くの成果を収めたことに満足の意を表した。そして、強盛大国建設の推進力である科学技術を現実発展の要求に即してより高い段階に引き上げるうえで、分院に提起される綱領的課題を提示。基礎化学製品などすべての化学製品の生産を高い水準に引き上げなければならないと指摘した。

　また分院の研究チームが化学工業の新たな高い段階である２１世紀の化学工業創設に積極的に寄与すべきことについて言及した。

　金国泰、金己男の両書記が同行した。

労働新聞が社説

　労働新聞７日付は社説を掲載し、今回の選挙は「金日成憲法に基づいて初めて実施されたもので、昨年の最高人民会議第１０期第１回会議で金正日総書記を国家の最高職責に戴いたことにより、総書記の思想と政治を立派に実現できるよう新たに整備された国家機構体系を強化する重要な契機になる」と指摘した。

　【解説】道（直轄市）人民会議代議員選挙が行われたのは９３年１１月以来で、市（区域）、郡人民会議代議員選挙は９１年１１月以来。最高人民会議第１０期代議員選挙（昨年７月２６日）に続いて行われた今回の選挙は、「実力ある活動家で地方主権機関を新たに構成し、国家機構体系を完備して、人民政権機関の機能と役割を高めるうえで重要な契機」（８日の中央選挙指導委報道）となった。

　一方、金正日総書記が科学院咸興分院で投票したことは、経済問題を解決し強盛大国を建設するうえで、科学技術の発展が重要な位置を占めていることを示すものだ。それは総書記が今年初めての訪問先（１月１１日）として科学院を選んだことにも如実に表れている。今年の共同社説は「科学技術は強盛大国建設の力強い推進力」だとして、科学者、技術者たちは共和国の技術、力で初の人工衛星を打ち上げた気概で、国の全般的科学技術を世界的なレベルに引き上げなければならないと呼びかけていた。