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2月の平壌から/本社記者ルポ


 凍りつくような厳しい寒さが続く2月の平壌市。だが、市民らの表情は明るく、町は活気にあふれている。市では1、2月の食糧が配給される一方、各職場別には野菜や魚、砂糖なども供給されている。学生にはノートや鉛筆などの学用品、お菓子などがプレゼントされた。

 2月16、17日は、金正日総書記の誕生57周年祝賀で2連休。市内の至る所で写真展やスポーツ大会などの記念行事が催され、旧正月(16日)とも重なり市民らで賑わった。

 各所に設けられた出店では、昨年収穫されたトウモロコシやサツマ芋、綿菓子などが販売され、大変な盛況ぶり。平壌子供食品工場の労働者チェ・ヨンファさん(28)に話を聞くと、「市内でサツマ芋が売られるようになったのは2年前から。女性にとっても人気なの」との答えが返ってきた。

 2月中旬のある日、市内の気温は10度まで上がりまるで春が訪れたよう。大同江の遊歩道には休息を楽しむ青年たちの姿が目立った。彼女とのデートを楽しんでいた、蒼光奉仕管理局の職員ピョン・グァンヒョクさん(24)は、「2年前までは正直言って厳しかった。だが、今では職場でも食糧が配られるようになり、生活は徐々に上向きつつある」と語っていた。街は困難を乗り越えてきた人々の明るい表情でみなぎっていた。(写真と文・平壌発=本社記者姜民牛)