「リュン(輪)・カップ99in茨城」/関東の朝青4地区が親睦サッカー大会
朝青東京・中央江東支部、埼玉・中部支部、茨城県本部、栃木県本部の各サッカー部による親睦サッカー大会「リュン(輪)・カップ99in茨城」が14日、水戸市の茨城朝鮮初中高級学校グラウンドで開かれ、選手、ギャラリー合わせて90余人が参加した。
これらの朝青支部、本部の委員長、副委員長らは朝鮮大学校政治経済学部時代の同級生で旧知の仲。顔を合わせたり連絡を取り合う度、「今度、試合したいね」と話していた。そして、どうせならみんな集まってやる方が楽しいし、部員たちの間でもサッカーを通じて他地方の同胞青年たちとの横のつながりを持ちたいという声があると意気投合し、この企画が生まれた。「リュン・カップ」と名付けたのは、サッカーを通じた地域同士の交流を輪のように広げていきたいという思いからだ。
大会は、トーナメント形式で行われ、栃木を下した埼玉・中部と、茨城を下した東京・中央江東が決勝に進んだ。決勝戦は前半から押していた埼玉・中部が最後まで力を見せつけ5−3で勝利。大会初の優勝カップを手にした。3位決定戦では茨城が勝ち、辛うじて地元の面目を保った。
参加者と応援に訪れたギャラリーは試合後、焼肉を囲みながら楽しい一時を過ごした。この焼肉も、肉は東京・中央江東、ビールは埼玉・中部、七輪は地元の茨城などで分担して用意したもの。
朝青栃木県本部サッカー部の金盛中主将(25)は「うちのクラブは地元の宇都宮市リーグに所属して日本のチームと試合する機会は多いが、同胞のチームと試合できるチャンスは少ない。今日は、各地の同胞のトンムたちと交流できて、とても楽しく、意義深い1日だった」と嬉しそうに話していた。
優勝した朝青埼玉・中部支部サッカー部の河正主将(24)は「この勢いを落とさないよう今後も練習に励み、毎年秋に開かれる朝青中央体育祭での初優勝を狙いたい」と決意を語っていた。
主催した朝青の2本部、2支部では、今後も年に1回、開催地を変えながら「リュン・カップ」を開いていく予定だ。