埼玉初中と吹上小学校が交流の集い
埼玉朝鮮初中級学校と吹上町立吹上小学校との交流の集いが1月26日、吹上小学校で行われた。
集いは、「小さい頃からお互いを知り、交流することが大切」という趣旨のもと、3年前から毎年行われてきた。
両校児童による歌や踊りの公演に続き、6年生どうしの交流会があった。
すでに2学期の間に顔写真入りの「自己紹介カード」を交換していた児童らだったが、直接対面するのは初めてとあって、最初は緊張した様子だった。しかし、だんだん時間が経つにつれ、コマ回しやお手玉などで一緒に遊ぶ姿が増え、「名前なんて言うの?」「学校では朝鮮語を使うの?」など、賑やかな話し声、笑い声があふれた。
埼玉初中の李仁○さん(○は禾へんに喜)は「日本の学校の子と遊ぶのは初めてだったけど、手紙も交換したし、また会う約束もした」とうれしそうに言い、吹上小の内田智之君は「言葉や民族が違っても、楽しく遊べるし、友達になれることが分かった」と話していた。
埼玉初中の鄭龍俊教員は「こうして初対面でもすぐ仲良くできるのが子供の特長。小さい頃からこうした交流を積み重ねることは大切だ」と言う。吹上小の横沢芳一校長は「生徒も教員も毎年、交流の集いを心待ちにしている。
今後も集いが、国と民族に対する誇りを互いに感じあえる場になれば」と語った。