朝鮮半島/動き
キューバ人少年の送還を米国に促す
朝鮮外務省スポークスマンは15日、国際的世論になっているキューバ人少年の送還問題と関連して、朝鮮中央通信社記者の質問に答え、少年の即時送還を求めるキューバ政府の原則的立場を全面的に支持することを明らかにした。
事件が起きたのは11月25日、米フロリダ沖で10余人のキューバ人が遭難し、6歳の少年が生還したが、米国はこの少年を不法に抑留し、家族のもとに返さなかった。これに対してキューバは、米国の措置が両国間の移民協定と公認された国際法および人道主義規範に反するら致行為であると非難し、少年の送還を強く主張している。
スポークスマンは、米国がキューバの正当な要求を無視して、この問題を反キューバ策動に利用しようと目論んでいると指摘した。
シリアとイスラエルの和平交渉再開を歓迎
朝鮮外務省スポークスマンは14日、朝鮮中央通信社記者の質問に答え、近く再開されるシリアとイスラエルの和平交渉を歓迎すると明らかにした。
スポークスマンは同交渉が、シリアへのゴラン高原返還を前提に、96年まで行われた和平交渉の継続になると指摘し、交渉再開が、中東地域の恒久平和と安全を望むこの地域の住民の念願に全面的に合致し、中東和平プロセスを推進する第一歩になると認め、積極的に歓迎すると述べた。
そして、今回の交渉が中東問題、とくにゴラン高原問題と関連した国際決議と「土地と平和の交換」原則に基づいて当然の成果を得ることで、中東地域で公正かつ包括的な平和に直接寄与するとの期待を表明した。 (以上朝鮮通信)
来年1月に朝米会談再開
南朝鮮を訪れている米国務省のカートマン朝鮮問題担当特使は16日、南朝鮮「国会」の柳興洙・統一外交通商委員長を訪問した際、「11月にベルリンで行われた朝鮮外務省の金桂寛副相との会談で、具体的な成果はなかったが、来年1月に会談を再開する予定だ」と明らかにした。
カートマン特使はベルリン会談が「米朝高位級会談の予備会談の性格であり、金桂寛副相は非常に友好的な態度だった」と述べるとともに、「米朝予備会談が成功すれば共同声明を通じて朝米関係の現況と今後の関係を明示することで両国関係をさらに予測可能な水準へと発展させることになろう」と語った。
「全国連合」の統一迎春行事に北から回答
南朝鮮の「民主主義民族統一全国連合」(全国連合)によると、同団体が進めている統一迎春行事に対して北の民族和解協議会(民和協)から肯定的な回答が15日に寄せられた。
同行事は、南北、海外が板門店などで2000年の統一の日の出を祝う行事を行おうというもの。回答では「2000年の統一運動を年初めから統一運動団体の力で行うことは、たいへん意義のある統一行事だと考え」「北側では汎民連南側本部と共に北側準備委員会を構成することにした」と明らかにしている。