ニュースPICK-UP
在日 全国人権作文コンテストで、福岡朝中生が奨励賞
第44回学科別研究討論会/同胞大学生、一堂に集う
北 非転向長期囚送還を-赤十字が南に
南 2万人が民衆大会
日本 朝・日予備会談21日に/北京で、局長級を予定
在日同胞の戦後補償/民主党、法案提出決める
第6回清水寺祝祭/朝・日の昔話楽しむ
在日/
第19回全国中学生人権作文コンテスト(主催=法務省、後援=NHKなど)で10日、福岡朝鮮初中級学校中級部3年の「希玉さんの作品「小さなことから始めましょう」が奨励賞を受賞した。
人権の大切さに関する理解を深め、豊かな人権感覚を育もうと開かれている同コンテストには、各都道府県別に実施された地方大会に、5292の中学校から80万1340編にのぼる作品が寄せられた。「さんの作品は、11月の福岡県大会で最優秀賞を受賞し、県代表作品として全国大会に推薦された。
在日朝鮮学生第44回学科別研究討論会が11〜12日、東京・小平市の朝鮮大学校で開かれ、各地で日本の大学に通う留学同所属の同胞学生と朝大生、計1500余人が参加した。
開会式の後、「21世紀と民族教育の理念」「在日同胞の医療と福祉」など5つのテーマでセミナーが開かれた。また、21の分科別に研究討論会が行われた。
2日目には、初の朝鮮語スピーチコンテストが開かれ、朝鮮語を覚えたての留学同代表らも熱弁を披露。学術文化祭では学生たち自ら多彩な模擬店を出店し、交流を深めた。
北/
13日発朝鮮中央通信によると、朝鮮赤十字会中央委員会は南朝鮮当局に対し、今年中に北出身の元非転向長期囚らを故郷に送還するよう要求。南朝鮮の非転向長期囚救援対策朝鮮委員会などの団体も、送還を求める声明、談話を発表した。これらは、数十年間の収監を経て1989年に出獄した金仁瑞、咸世煥、金永泰の各氏が1日も早く北に帰り、肉親と共に故郷で余生を送れるよう求めている。
南/
南朝鮮の全国民主労働組合総連盟(民主労総)、全国農民会総連盟など51団体が10日、ソウル駅前広場で、2万余人参加のもと「第2回民衆大会」を開き、(1)整理解雇中断と雇用安定の保障、労働時間の短縮 (2)農家負債の解決と農業災害補償法制定 (3)国家保安法撤廃と良心囚全員釈放――など11項目の実施を当局に求めた。
採択された決議文は「今大会を機に、金大中政府に対するより強力なたたかいを展開していく」と明らかにしている。
日本/
日本政府は10日、朝・日国交正常化交渉について21日から北京で予備会談を開く方針を決めた。
議題整理などを目的に開かれる予備会談は局長級の予定。外務省が調整を進めている。
民主党は10日、戦後処理問題プロジェクトチーム(座長=本岡昭次参院議員)の会合で、在日同胞(朝鮮、韓国籍)の旧日本軍人・軍属と元「従軍慰安婦」に対する戦後補償について、それぞれ議員立法の形で次の通常国会に法案を提出する方針を決めた。
軍人・軍属の被害者本人に対しては5年償還の国債を交付し、遺族に一時金を支給するなどの案が軸。元「慰安婦」については、謝罪と金銭支給を含む名誉回復措置を講じる法律案要綱を決定した。
外国籍の元軍人・軍属については、政府・自民党が一時金方式による解決を検討中だが、緊急避難的な一時金方式に不十分だとの声も多い。
第6回清水寺祝祭/朝・日の昔話楽しむ
第6回日朝友好清水寺祝祭(主催=日朝宗教者京都懇話会)が12日、京都・清水寺の大講堂で行われた。今年の祝祭は「お話を楽しむ集い」。「竹取物語」「檀君神話」など朝・日の昔話や創作童話7編が紙芝居を交えて披露され、朝・日市民らは楽しいひとときを過ごした。
紙芝居パフォーマーの安野侑志さん、朝鮮の児童文学研究者の梓加依・京都文化短期大学講師、愛知同胞女性の話術クラブ「イッポ」のメンバーらが出演し、日本の話は日本語で、朝鮮の話は朝鮮語で披露した。祝祭に訪れるのは2回目という松原啓子さんは「朝鮮の昔話がよかった。意味は分からなくても朝鮮の香りが感じられる」と話していた。