民族教育権利の全般的な改善を/東京第4で講演会


 「21世紀の民族教育、教育権利とは」と題する講演会が11月27日、東京都足立区の東京朝鮮第4初中級学校で開かれ、同校生徒の父母や地元の同胞、80余人が参加した。

 都内で最も低い水準にある足立区の教育助成金(月6000円)を、最低でも1万円台に引き上げるための運動に拍車を掛けるため、父母たちに民族教育の現状に対する認識を高めてもらうことが、開催の趣旨。

 講演会では、在日本朝鮮人教職員同盟の蔡鴻悦委員長が講演した。

 蔡委員長は、2003年から教科書の内容が全面的に改正されることなどに言及した。

 そして、同胞の志向と日本の実情に沿った教育内容の向上が求められる中、国立大学受験資格の認可や教育助成金の引き上げ、就職問題の解決をはじめ、教育権全般が改善されてこそ、民族教育は真に変わり得ると強調した。