本のプレゼント


単独行 加藤文太郎著

 新田次郎の「孤高の人」は、筆者の登山家としての生涯をたどったもの。そのプロローグに、神戸市の高取山で若者と老人の次のような会話がある。

 「加藤文太郎というと?」「不世出の登山家だ。日本の登山家を山にたとえたとすれば富士山に相当するのが加藤文太郎だと思えばいい」。

 1936年1月、槍ケ岳で不帰の人となるが、その31年の生涯にただ1冊だけ遺された岳人必読の名著。

 本書は1970年9月の初版以来、今年11月まで45版を重ねている。

 定価=1800円+税。二見書房発行。東京都文京区音羽1―21―11。TEL 03・3942・2311。

 

続・わたしの一名山 とっておきの山大賞作品集

 昨年6月に発行された「わたしの一名山」の続編。山好きの人たちから募集した、それぞれの思い出に残る山々がエピソードを含めてエッセイとガイド、写真などで38編が紹介されている。

 100名山ブームだが、「それぞれの人生に、それぞれの一名山」と、選考委員の作家、椎名誠さんがいうように、単に山の話だけに止まらず、それぞれの人生までも投影されている。

 「続々編」の原稿も募集している。締切りは来年1月末日。山好きの人は、この本を読んでから投稿してみれば。

 定価=1750円+税。双葉社発行。東京都新宿区東五軒町3―28。TEL 03・5261・4837。


 出版社の寄贈で、抽選で「続・わたしの一名山」6冊、「単独行」3冊、計9人にプレゼント。はがきに希望書名と、〒住所、氏名、年齢、職業、電話番号を記し、朝鮮新報日本語版「健康・趣味」担当宛係(TEL 03・3260・5839、内線449)。12月3日必着。

 

当選者

 抽選の結果、「週末は山歩き」の当選者は次の5人です。山口・下関市の朴貞姫さん、東京・板橋区の朴斗連さん、愛知・名古屋市の金照雄さん、岐阜・岐阜市の崔順玉さん、福岡・中間市の金光正さん。