2000年非核カレンダー/奈良市の木村宥子さんが制作
今夏、大阪朝高のインターハイの出場を祝って、同校に横断幕を贈ろうと呼び掛けた奈良市在住のフラワーデザイナーの木村宥子さんが、2000年の非核カレンダーを制作した。
木村さんはコソボの空爆や、新ガイドライン、国旗国歌法、盗聴法などが成立し、情勢が悪化するのを憂い、様々な平和運動に取り組んできた。とくに、日本で朝鮮バッシングが激しくなり、朝鮮学校の子供たちへ嫌がらせが頻発すると、仲間らと大阪朝高への横断幕を贈る運動を起こした。
この呼び掛けに200人以上、16のグループから、当初の目標を上回るお金が寄せられた。そのお金で長さ18メートル、幅6メートルの特大な横断幕と遠征費が大阪朝高に贈られた。
木村さんは「日本が今までの長い歴史を修復できなかったら、朝鮮からだけでなく、アジアの人々から見ても不信と恐怖の対象にしか映らないのではないか。今後、この幕がいくつもの『いい関係を作るため』の小さいアクションのきっかけとなるなら、また、両国の若者が21世紀の日本と朝鮮の懸け橋になってくれるならうれしい」と語っている。
2000年の非核カレンダーも、「戦争と憎悪の20世紀を、このまま21世紀に引き継ぐとしたら余りにも恥ずかしく、愚かなことだ」という強い思いによって制作されたもの。カレンダーは、日本語と英語によって書かれており、核兵器廃絶を願うメッセージが発信されている。
(一部800円、送料別、申し込みは、〒630―8105 奈良市佐保台2―840―102、FAX=0742−71−1827)