すこやか情報/厚底靴は「転び靴」、骨折や足の変形も
最近、都内の整形外科外来で、若い女性の間で大流行している「厚底サンダル」を履いて、つまづいて転んだり、階段から落ちたりして、足のねんざや骨折などのケガをするケースが増えているという。そのため「厚底サンダル」は「転び靴」とも呼ばれている。
「厚底」は96年ごろから若い女性の間で「脚が長く見える」と流行しだしたという。確かに靴底が20センチも高くなれば、「脚も長く見える」し、「太めの脚も細く見える」だろう。
しかし「足と靴と健康」を考える専門医の立場からは、人が歩く時、足はさまざまな運動をしており、「厚底サンダル」では不安定さによる危険性はもちろん、厚底のため「歩く時に足底が固定されてしまい、指先が反り返ることができない」と指摘されている。
不自然で無理な姿勢で歩くことになり、足、膝、腰の痛みや変形の原因になる。(新聞「健やかTOKYO」10月1日号より抜粋。月1回発行。東京都医師会監修。発行=ヘルス通信社、TEL 03−5490−9560)