在日朝鮮人ゴルフ大会/そこかしこ
「夢はプロ、米に留学」/アボジと参加した朴栄植君(17)
第35回在日本朝鮮人中央ゴルフ大会、第7回在日本朝鮮人ゴルフ選手権大会が10月26〜28日、高知県安芸郡の黒潮カンリークラブで同時開催された(3日号既報)。
夫婦、兄弟で試合に参加した選手もいたが、親子での参加者もいた。香川県高松市の朴興守さん(49)と息子の朴栄植君(17)だ。
栄植君はゴルフ歴はまだ2年だが、全国大会である今年度フューチャーカップ高校生部門で3位に入るほどの実力者。武器はドライバーで、平均300ヤードは飛ばす。
選手権大会は初参加で1日目は緊張していたためスコアは散々だったが、2、3日目では徐々に実力を発揮し、随所で逞しいプレーを見せ付けた。
これまではクラブチャンピオンであるアボジに追い付けなかったが、3日目に3打差をつけた。
真っ黒に日焼けした顔で「将来はプロになりたい。卒業後は米国に留学します」という息子を、興守さんは頼もしそうに見つめていた。
裏方で活躍/朝大ゴルフ同好会
今大会事務局メンバーとして3人の朝鮮大学校生が裏方を務めた。経営学部4年で同校ゴルフ同好会の成英権、李太成、李吉敦君らだ。
現在、週3回、学校近くの練習場で練習に汗を流している。
同胞らの真剣なプレーを目の当たりにした成英権君は「大変、勉強になった。年内に正式にゴルフ部を結成し、朝大生も中央大会で入賞できるようしっかりと実力を磨きたい」と語っていた。(千貴裕記者)