春夏秋冬


 厚生省で2日、健康日本21計画策定検討会が開かれ、21世紀の国民1人ひとりの健康づくり運動の指標になる生活習慣の改善のための食塩摂取量や飲酒率、喫煙率などの数値目標案が示されたとの報道が3日、あった。興味があり、厚生省に電話し資料をFAXで送ってもらった

 ▼それによると、検討会では「健康日本21の概要」と、(1)栄養・食生活(2)身体活動・運動(3)休養・こころの健康づくり(4)たばこ(5)アルコール(6)歯科(7)糖尿病(8)循環器病(9)がんの9分科会報告(案)が発表された。「健康」とは(1)何よりも健康の維持(2)病気にならないための対処(3)病気になってからの対処、など各段階があると認識した

 ▼なぜ「日本人の健康づくり」に興味を持ったかだ。というのは最近、ある同胞医師に「同胞の健康と日本人との間で違いはあるのですか」と質問したところ、「食生活などの生活習慣が一緒なので在日同胞だけの傾向はいちがいにはあげにくい」との答えが返ってきたからだ

 ▼糖尿病分科会報告でも「日系移民を対象とした研究によると、日本人とは遺伝的背景は同一であるものの生活習慣の欧米化がさらに進行した米国の日系移民集団では、糖尿病有病率・罹患率はともにわが国の住民よりも2〜3倍高いことが知られている」と指摘されている。つまり日本人と在日同胞の健康づくり方法は、その生活環境からして同じといえる

 ▼健康への関心の高まりとともに、本紙で同胞医師のいる病医院を取り上げて欲しいという声も多い。在日同胞の健康づくりに寄与するためにも企画をじっくり練って要望に応えて行きたい。 (喜)