山で元気!/磐梯山(1819メートル、福島)
私は山には興味がなかった。「牛に引かれて善光寺参り」ではないが、2年前から登山好きな妻のすすめで子供3人と山登りを始めた。
「山楽会」第2回登山(筑波山・日本100名山、97年8月)に参加したところ、70代の人たちが元気に登っていた。50歳を過ぎた私も今からいくらでも登山できると思い、以後ずっと参加している。それがヤミつきになり、98年10月から「山楽会」の会長を引き受ける羽目にまでなった。
第8回登山は福島県の名山、磐梯山(日本100名山)だった。これまでの山行で最高峰。事前に下見をし、しっかりと計画をたてた。朝7時、水戸市の茨城朝鮮初中高級学校に集合してマイクロバスで出発。高速道路を走り午前10時半、登山口より登り始める。参加者は14人。最年少は6歳、最高齢者は65歳。事故がないことを第1に願い、非常食、救急用具も携帯し、私は先頭に立って登り始めた。
噴火口跡のガスの臭いを気にしながら、しばらく登ると左手に小さな沼が現れた。徐々に高度が上がるにつれて紅葉が太陽の光に映え、まるで別世界に入った気分になる。
遠く眼下に檜原湖を眺めると、しばし下界を忘れ、実に爽快だった。ほどよく汗を流しながらゆっくりゆっくり登る。しかし子供たちは元気なもので身軽にどんどん先に行く。
12時半、ついに山頂近くの弘法清水山小屋に着く。山小屋周辺には初雪が少し積もっていた。山小屋でキムチ、ミョンテなどの弁当を広げ楽しい昼食。ピョルマシダ(美味だ)。
あと130メートル、約30分で山頂。元気な大人4人、子供2人の計6人で登頂アタック。雲海が広がる幻想的な大パノラマ。
午後2時半、下山。皆元気だ。けがは下りの時が多い。足元に気をつけながら、登りとまた違った景色を楽しみながら下る。予定時刻の午後4時、登山口に戻る。裏磐梯の温泉で疲労を癒す。帰路、マイクロバスの中で男性たちはビールを飲みながら、来年はアルプスだ鳥海山だ、2000メートル級だなどと盛り上がった。(茨城「山楽会」金富顕)
コースとタイム | 常磐道〜 磐越道〜 八方台下車。磐梯山登山口〜 弘法清水山小屋〜磐梯山頂上 (下りは逆コース) (10月24日、往復4時間) |
山行アドバイス | 紅葉の時期で最高だった。頂上はガスがかかっていたので登山靴や防寒装備はしっかりと。 |