ニュースPICK-UP

在日  同胞中央ゴルフ大会
    朝鮮学校処遇改善を/女性同盟千葉
    生徒ら、台湾に義援金
    「週刊文春」を提訴

北   50年ぶりの帰郷/函館市の100歳ハルモニ
    米と15日から協議

南   タバコ共同生産・販売
    サッカー、五輪確実

日本  「戦後補償」首相に求める


在日/

同胞中央ゴルフ大会

 第35回在日本朝鮮人中央ゴルフ大会、第7回在日本朝鮮人ゴルフ選手権大会が10月26〜28日、高知県安芸郡黒潮カントリークラブで同時開催された。共に在日本朝鮮人中央ゴルフ協会が主催し、在日本朝鮮人四国ゴルフ協会が主管した。

 中央ゴルフ大会は27、28の2日間、1部、2部、シニアの3部門で団体戦と個人戦が行われ、188人の同胞ゴルフ愛好家らが出場した。1部の団体は山口Aが3連覇し、同個人は金重光さん(新潟A)が7年ぶり3度目の優勝に輝いた。2部団体では千葉B、個人は李光寿さん(岡山C)、シニア部門団体は大阪B(2年連続)、個人は鄭敬在さん(愛知B)がそれぞれ優勝した。一方、32人が3日間にわたり熱戦を展開した選手権大会でも金重光さんが優勝、中央大会1部と共に2冠となった。

 

朝鮮学校処遇改善を/女性同盟千葉

 女性同盟千葉県本部の代表らは10月25日、千葉県庁で沼田武知事と会い、県が(1)千葉朝鮮初中級学校への教育補助金を日本の私立学校並に増額(2)国立千葉大学学長に朝鮮高級学校生の受験資格を認めるよう要望書を提出――することを求める要望書と2万700人分の署名を提出した。

 

生徒ら、台湾に義援金

 東京都内の朝鮮中、高級学校生徒らが、9月末に起きた台湾大震災の被災者救済の義援金を集めた。10月27日、生徒、教員代表ら4人が港区の台北駐日経済文化代表処を訪れ、同処文化組の林中英秘書に義援金を手渡した。

 

「週刊文春」を提訴

 事実無根の記事で名誉を傷つけられたとして、大阪経済法科大学(八尾市)の呉清達副学長が10月28日、文芸春秋社と記事を書いたジャーナリストを相手に計6000万円の損害賠償などを求める訴えを大阪地裁に起こした。同社発行の週刊誌「週刊文春」は呉副学長が「北朝鮮の超大物スパイ」とする記事を連載した。

 

北/

50年ぶりの帰郷/函館市の100歳ハルモニ

 【平壌発=金志永、李鉉民記者】北海道函館市に住む100歳の金時模ハルモニが故郷を訪問し、生死すら分からなかった親戚と約50年ぶりに対面した。

 平安南道江西郡で生まれたハルモニは73年前、夫と共に渡日。解放前に一度里帰りしたことはあるが、その後、南北分断や朝鮮戦争により、故郷の家族、親戚とは音信不通になってしまった。そんなハルモニの夢は「生きているうちに故郷の親戚と会って100歳を迎えたい」ことだった。

 ハルモニは今回、娘、孫たちと共に北海道同胞祖国訪問団の一員として朝鮮解放後、初めて祖国の地を踏んだ。朝鮮の関係者らはハルモニが持参した植民地時代の戸籍などを頼りに親戚を探し出した。そして平壌滞在5日目の10月26日、ハルモニは甥(弟の息子)の一家と対面し、金正日総書記から贈られた100歳の祝い膳を囲んで祝宴を楽しんだ。

 

米と15日から協議

 朝米高官協議が、15日からベルリンで再開されることが決まった。

 核、ミサイルをめぐる個別協議から、関係正常化に向けて進んでいく包括的な協議へと一段階レベルアップする。

 

南/

タバコ共同生産・販売

 南朝鮮のたばこ人参公社は10月29日、北側の企業と紙巻きたばこを共同生産し、「ハンマウム(一つの心)」の商標で、来年1月から南北双方で販売すると発表した。南北による商品の共同生産・販売は初めて。年間生産目標は一億箱。南で8000万箱、北で2000万箱を販売する計画だ。

 

サッカー、五輪確実

 サッカー五輪代表チームが10月29日、中国・上海で行われたアジア最終予選B組3戦目の対中国戦を1―1の引き分けとし、アジアに3枚のシドニー行き切符をほぼ手中にした。

 

日本/

「戦後補償」首相に求める

 「戦後補償の実現を!日韓市民連帯共同委員会」「在日朝鮮人・人権セミナー」など10の市民団体代表が10月29日、内閣外政審議室と大蔵省主計局を訪れ、1日も早い戦後補償の実現を求める小渕首相あての要望書と、「国民基金」の来年度予算を凍結するよう求める宮沢蔵相あての要請書をそれぞれ提出した。