それぞれの四季/共働き

卞外順(ピョン・ウェスン 事務員)


 仕事と家事――。

 まだ日は浅いものの、両立することの大変さを身をもって体験中の今日この頃、世のオモニたちのパワーの源について、よく考える。

 幸い今のところ、「両立」を負担に思うことなく毎日を楽しんでいる。

 ただ、あまりに家の中の事に無頓着だったこれまでを反省する機会は、確実に増えた。

 共働きの両親を持ち、物心ついた頃にはすでに「鍵っ子」だった私は、オモニが外で働くことについて「大変だ」という想像力さえ持つことがないまま、のんびりとわがままに育った。

 百歩譲って学生だった頃はともかく、社会人となり、看護婦として働き続けてきたオモニと同じ立場になってからもなお、仕事や地域の朝青活動、友達との遊びにと、勝手気ままに振る舞った。「家事はオモニがするもの」とばかりに…。

 親への甘えと言われればそれまでだが、思いやりさえあれば、気まぐれで手伝うのではなく日常的に協力できたはずだ。買い物からゴミ出し、掃除、洗濯…。その気になれば、オモニの家事を軽減できたのに、と今は後悔しきりである。

 実際、アボジの協力なくして、オモニは仕事を続けられなかっただろう。

 シオモニも、やはり働きながら5人の息子を育て上げた。その背中を見て素直に育ったせいか、夫はさりげなく協力的だ。

 女性が生き生きと働き続けるには、本人の人一倍の努力はもとより、「家族の支えがあってこそ」という訳が、結婚後も働き続けている今、少し分かった気がする。