介護保険「要介護認定」の申請/１０月１日から受付開始
在日同胞も受けられます/利用開始は来年４月から
日本社会での急速な高齢化とともに、介護の問題が老後の最大の問題となっている中、介護保険制度が来年４月からスタートする。それに伴う、介護サービスを受けるのに必要な｢要介護認定｣の申請が１０月１日から始まった。加入対象は４０歳以上の人(在日外国人も含む)｡介護保険のあらましについて紹介する（制度自体や、在日同胞にとっての問題点などについては今後、随時に掲載します）。
サービスが受けられる人
介護保健サービスの加入対象は次の２つに分けられる。（※年齢は来年４月１日現在）
６５歳以上で介護や日常生活の支援が必要な人（第１号被保険者）
４０歳以上で６５歳未満の医療保険に加入している人で、老化が原因とされる１５種類の特定疾病で介護や日常生活の支援が必要な状態になった人（第２号被保険者）。
特定疾病（老化が原因とされる１５種類の病気）
| １ | 筋萎縮性策硬化症 |
| ２ | 後縦靭帯骨化症 |
| ３ | 骨折を伴う骨粗しょう症 |
| ４ | シャイ・ドレーガー症候群 |
| ５ | 初老期における痴呆 |
| ６ | 脊髄小脳変性症 |
| ７ | 脊柱管狭窄症 |
| ８ | 早老症 |
| ９ | 糖尿病性神経障害・糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症 |
| １０ | 脳血管疾患 |
| １１ | パーキンソン病 |
| １２ | 閉塞性動脈硬化症 |
| １３ | 慢性関節リウマチ |
| １４ | 慢性閉塞性肺疾患 |
| １５ | 両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症 |
受けられるサービス
| 家庭訪問サービス | ホームヘルパーの訪問 看護婦などの訪問 リハビリの専門職の訪問 入浴チームの訪問 医師、歯科医師、栄養士、歯科衛生士による指導 |
| 日帰りサービス | デイサービスセンターでの機能訓練 老人保健施設でのデイケア |
| 施設への短期入所サービス | 特別養護老人ホーム、老人保健施設への短期入所 |
| 施設サービス | 特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護職員が手厚く配置された病院など |
| その他 | 福祉用具の貸与 福祉用具の購入費の支給 住宅改善費の支給 |
もっと知りたい人は
介護保険制度の運営主体（保険者）は、市町村と東京２３区である。もっと知りたい人は、該当の介護保険担当課に問い合わせを。また在日同胞に関する場合は総聯各支部に相談を。