文化通信
●映画「三たびの海峡」ビデオ化、発売
映画「三たびの海峡」(神山征二郎監督、三國連太郎主演)がビデオ化し、発売されている。
同作品は、帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)の原作小説「三たびの海峡」(92年新潮社刊・吉川英治文学新人賞受賞)を映画化したもので、95年に松竹系で全国公開された。
作品は、朝鮮人強制連行に象徴される当時の過酷な民族差別を背景に、ひとりの同胞男性の憎しみと愛に彩られた生きざまを描いた大河ロマン。(カラー、8000円+税)
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●小説『太白山脈』日本語訳刊行開始
南朝鮮で500万部を超える大ベストラー小説『太白山脈』(趙廷來著)の日本語訳の刊行が5日から始まった。原著本と同じく全10巻が集英社から随時発売される予定だ。
同作品は、主として1948年10月、南の麗水・順天地区で起きた「国軍」による反乱事件から、53年7月、朝鮮戦争の休戦協定が調印されるまでの約5年間の出来事を描いている。
現代史の光と闇を、約250人にものぼる多彩な登場人物に託して、壮大なスケールで描きあげた本格的大河小説。
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