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江原道で進む土地整備事業/平壌―南浦間には高速道路


 今年の共同社説では農業生産を高めるための課題として、@じゃがいも革命と適地適作、適期適作の原則で農業構造改善A2毛作の推進B品種改良C土地整理事業の推進――などを呼びかけたが、年始からこの部門で多くの成果が表れている。

 江原道では昨年9月から、じゃがいもなどを大々的に生産するため3万ヘクタールの土地を2段階にわけて田畑として整理する事業を推し進めている。農業省と江原道農村経営委員会をはじめ各地から集まった労働者たちは昨年末までに、第1段階の目標である2万ヘクタールの土地を田畑として整備した。

 具体的には、あぜや水溜まりなどを整理し、約0.33ヘクタール、約0.26ヘクタール規格の大きな田畑に変え、機械化しやすいようにする。

 4日付労働新聞は、1段階の目標を達成したことを伝えながら、2段階の整理事業を目標前に達成しようと強調した。

 土地整理の対象は、金化郡、鉄原郡など軍事境界線に隣接する郡、板橋郡、法洞郡など山間地帯の郡、安辺郡など海岸沿いの郡。整理事業が終了すれば、じゃがいもなどを大々的に生産できるため、江原道は穀物生産で転換を起こすことができる。共和国ではじゃがいもをコメと共に「主食」にしようとしており、農業省のキム・ジョンリャン副相は、「江原道での土地整備事業を全国のモデルにする」(労働新聞3日付)と決意を語る。

 一方、共同社説でも指摘された平壌―南浦間の高速道路建設もたけなわだ。

 昨年11月20日の建設者たちによる決起集会後、半月の間だけでも22万立方メートルの土を切り開き、40余万立方メートルの土を盛る作業を推進した。

 労働新聞4日付は、年始から建設者たちが1日の課題を超過遂行していると報じた。

 高速道路は、2000年10月10日の朝鮮労働党創建55周年までの完成予定で、平壌市内の万景台の分かれ道から南浦の入り口に至る距離46.3キロメートル、幅48メートルに及ぶ。数十の橋と7つの立体鉄橋、幹線道路が建設される。

 南浦は平壌に隣接した港湾文化都市で、西海岸最大の貿易港。そのため高速道路が完成されると、港から首都・平壌までの交通・輸送網はさらに完備され、平壌と南浦の経済・文化の発展に大きく貢献するようになる。

 ちなみに共和国の朝鮮民族経済協力連合会は、訪北した南の中小企業組合中央会と昨年12月、合弁企業を設立し、加工品輸送のために南浦―仁川間で船舶を運行することなどで合意を見ている(「韓国経済」98年12月18日付)。