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視点


 今年はウサギ年。12支の卯は、字の形から2枚の扉が開かれる様子を示している。常に躍進し未来を切り開くといった意味を持つ縁起の良い干支だ。長い後ろ脚を蹴ってウサギがジャンプする姿は、未来に向かって飛躍する様を連想させる。

 「毒」にからんだ暗い事件が続き、景気もいっこうに回復の兆しが見えない。ウサギ年の今年はこの暗い穴から何とか飛び出したいとは誰もが願うことだ。

 さて、祖国と総聯の今年の情勢を占ううえでのキーワードは「転換」ではないだろうか。

 共和国最高人民会議常任委員会の金永南委員長は総聯中央の韓徳銖議長への祝電で、「今年を在日朝鮮人運動の発展における歴史的な転換の年として輝かせるものと信じる」と述べた。

 韓議長も在日同胞に送った新年のあいさつで、「愛国事業で新たな転換を起こす」よう強調している。

 労働新聞、朝鮮人民軍、青年前衛3紙の共同社説は、今年を強盛大国を建設するための転換の年と位置づけた。

 ここ数年、祖国はかつてない試練の中にあった。在日朝鮮人運動も同様で、とくに、昨年は「ミサイル騒動」に端を発した弾圧、迫害に不況が追い討ちをかけ、これまでとは次元の違う逆境の中で運動を展開してきた。

 だが、私たちはそれを克服し新年を迎えている。明るい来世紀のためには今年在日朝鮮人運動でも、ウサギのように跳躍し、転換を起こすことが望まれている。(聖)