土井たか子党首ら社会民主党代表、文部相に外国人学校卒業生の国立大学受験資格を要望
土井たか子党首をはじめとする社会民主党の代表らが22日、文部省に有馬朗人文相を訪ね、外国人学校卒業生に国立大学および大学院の受験資格を認めるよう要望した。
文部省を訪れたのは土井党首と清水澄子参院議員、保坂展人衆院議員の3人。一行は有馬文相に対し、今年で世界人権宣言50周年を迎えるが、外国人学校卒業生の国立大学・大学院の受験資格問題は未解決のままになっていると指摘。とくに今年、日本弁護士連合会、国連子どもの権利委員会が外国人学校に対する差別是正を日本政府に勧告するなど、内外で日本政府に対する批判が強まっていると話した。
そのうえで、@国立大学・大学院の受験資格については各大学の自主的な判断に委ねること A受験資格の付与については、学校教育法と同法施行規則の改正を検討しつつ結論を出すことを求めた。
代表らはまた、有馬文相が学長職にあった1991年、東大大学院が米テンプル大学日本校の学生に受験資格を認め、京大大学院が今年、朝鮮大学校卒業生に門戸を開いたことについて言及。10月9日から大学入試センター試験の願書受付が始まるとして、早急な判断を求めた。
有馬文相は、2、3ヵ月のうちに、海外の日本人学校や国内の外国人学校が法的にどういう処遇を受けているか精査したいと答えた。