共和国基礎知識G/チュチェ思想
人間中心の世界観であり、人民大衆の自主性を実現するための思想。共和国はチュチェ思想を「(国家)活動の指導的指針」(社会主義憲法第3条)と規定。抗日革命闘争時の初期、実践活動の過程で、朝鮮革命は朝鮮人民自身の力で行わなければならないとの結論に達した金日成主席は、1930年のカリュン会議でこの考えを明らかにした。これがチュチェ思想の原点である。
45年8月15日の祖国解放後、主席は国家建設において主体性確立を重視し、思想におけるチュチェ(主体)、政治における自主、経済における自立、国防における自衛の路線を国家活動に具現してきた。
チュチェ思想を体系化したのは金正日総書記である。総書記は82年3月31日、論文「チュチェ思想について」を発表し、チュチェ思想が哲学的原理、社会・歴史原理、指導原則の3つの構成部門からなっていると明らかにした。
ソ連・東欧で社会主義体制が崩壊したにもかかわらず、朝鮮式社会主義がその存在を誇示しえている主な要因は、チュチェ思想が国家政策として具現されているからだ。(おわり)