出会いのチャンスを/同胞結婚相談ネットワーク
好評だった「キャンプ形式」
岩手相談所長 崔憲植
岩手は日本で最も広い県だが、他地方に比べて同胞数が約1200人と少ない。そのうち結婚適齢期の青年は2割弱で、彼らの新しい出会いの場は皆無に等しいと言える。だからこそ出会いのチャンスを与える結婚相談所の役割は重要であり、同胞の期待も大きい。
当相談所では、月に平均1回のお見合いを企画している。また岩手だけで独自のイベントを企画するのは難しいので、東北センターが主催する「出会いのパーティー」にも積極的に参加するようにしてきた。7月には東北センターと青森相談所と合同でキャンプ形式の「パーティー」を開いたが、趣向を凝らした一風変わった企画が好評だった。
同胞社会で民族性を守るうえで結婚は最も重要な問題の一つだ。現在、相談員は7人。これからも「体当たり」で相談に乗るので、どんどん訪ねてきてほしい。
TEL 0196−51−0810
他地方とも連携図り
三重相談所所長 尹鎮佑
三重では近年、「帰化」する同胞が増えており、そのほとんどが国際結婚している同胞だ。世代交代に伴うこうした同胞社会の現状に対応し、三重相談所は昨年6月にオープンした。
当相談所ではこの間、まず結婚適齢期の同胞青年を探しだし、彼らのプロフィールを収めた資料を作成した。現在の登録者は約80人だ。あくまでも彼らの希望、要求に沿って、気が合いそうな青年同士をピックアップし、毎月5回ほどのお見合いを企画している。
静岡や神奈川など各地の相談所とも連携を図り、よい話があれば地方にも積極的に出向いた。今では毎日2、3件、電話や訪問の相談があり、同胞の信頼も広がっている。
所属や団体は一切問わない。1人でも多くの同胞に出会いのチャンスを与えられるよう、今後も奮闘したい。
TEL 0593−34−2710
強い要望に応えて
滋賀相談所所長 全達守
昨年、県下の結婚適齢期の同胞青年で、日本学校卒業生を対象にアンケートを行ったが、「できれば同じ民族と結婚したい」という回答が8割あった。同胞青年の間で民族結婚の要望が強いことを実感した。
当相談所は3年前に開設して以来、こうした要望に応えるべく、月に6〜8回のお見合いをはじめ「出会いのパーティー」など、同胞どうしの出会いの場を提供することに力を注いできた。
これまでそれぞれのイベントに参加したのは50余人。そのうちゴールインしたのは1組だが、現在も多くのカップルが交際を続けている。決して多い数ではないが、こうした実績に同胞の信頼も多く集まっている。
常に本人の意思、希望を尊重するよう心掛けている。これからも民族結婚を望む同胞の力になれるよう誠心誠意で対応したい。
TEL 0775−21−1777