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第4回在日同胞大登山会


 共和国創建50周年記念第4回在日同胞大登山会(主催=在日本朝鮮人登山協会)が8月22〜24日、日光白根山(2578メートル)で行われ、北は東北から南は九州までの全国各地から320余人が参加した。8歳から80歳までの幅広い年齢層の同胞登山愛好家らが雄大な大自然を満喫しながら交流を深めた。白根山は群馬と栃木の県境にある関東以北の最高峰で、豪壮に聳える日本百名山の一つ。今回の登山は、第1回の長野県・乗鞍岳、第2回の北海道・大雪山、第3回の九州・九重山、阿蘇山に続くもの。

 

260余人が日光白根山に登頂

 初日に日光湯本で合流し、1泊した一行は翌朝、A組とB組に分かれ、A組は白根山山頂を目指す本格的な登山コース、B組は白根山麓のハイキングコースへ出発した。A組コースは中級向きのコースで山頂が近づくにつれ大きな岩が立ちはだかるなどかなり険しかったが、参加した260余人らは一歩一歩高度をとりながら約3時間半かけて頂上まで登った。

 これだけの人数が一つの頂上を目指すというのはあまりない。しかし各県ごとのグループに分かれて秩序正しく同胞たちは登っていった。これは普段から各県ごとの登山会を通じて同胞たちが団結するとともに、山のエチケットを十分に心得ているからだ。

 天候にも恵まれ頂上では尾瀬、日光、奥利根、会津の山々が望める360度の大パノラマの眺望を心ゆくまで楽しみ、各グループごとに記念写真も撮った。

 白根山は1889年に最後の爆発があり、山頂には往時の爆裂火口跡が残る。また眼下には紺碧色の五色沼が見える。「この情景は白頭山の天池のようだ」と祖国に思いを馳せる人もいた。

 李英煕さん(76、東京・板橋)は「思ったよりきつく途中で何度も引き返そうかと思ったが、苦労の多かったこれまでの人生を振り返りながら、何としても頂上まで登りたいと思い、やり遂げた」と語った。金春玉さん(57、神奈川・横浜)は「日本各地から集まったこんなに多くの同胞が一緒に登山するのは、本当に楽しい」と話していた。

 初めて山に登る人もいたが「総聯と在日同胞のパワーがこんなに凄いとは」と驚き、「このような集いならば民団、未組織の人たちも一緒に参加して楽しむことができる。来年は知っている人をぜひ誘いたい」などと口々に言っていた。

 なお第2回登山協会総会が22日に開かれ、金英会長が再選された。