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浮島丸事件53周年追悼集会/京都・舞鶴で


 浮島丸事件53周年追悼集会が8月24日、京都・舞鶴市の「追悼の碑」の前で行われ、同胞と日本市民ら約200人が参加した。

 浮島丸犠牲者を追悼する会の野田幹夫会長があいさつし、総聯京都・三丹支部の金徳春委員長が追悼の辞を述べた。

 金委員長は「強制連行され、軍需施設などで虐待されたうえ、懐かしい祖国の地を踏むことなくここ舞鶴湾で貴い命を奪われた同胞たちの無念は計り知れない。2度とこのような歴史を繰り返してはならず、そのためにも事件の真相は必ず解明されなければならない」と強調した。

 「追悼の碑」建立20周年に際した「追悼の詩」の朗読、舞鶴朝鮮初中級学校の生徒らによる追悼歌「はまなすの花咲きこめて」の合唱に続き、参加者らが海に献花した。

 (注)浮島丸事件 青森県の大湊海軍施設部で強制労働を強いられていた朝鮮人徴用工を朝鮮に送還せよという旧日本海軍省の決定により1945年8月22日、3735人の同胞らを乗せ大湊港から出発した浮島丸が24日夕、突然大爆発を起こして舞鶴湾で沈没。524人(日本政府発表)の同胞らが犠牲になった。爆沈は旧日本軍による計画的犯行との説が有力だが、その真相、正確な犠牲者数ともに明らかにされていない。