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祖国の専門講師によるカヤグ、民謡の特別講習/金剛山歌劇団


 祖国の専門講師によるカヤグ、民謡の特別講習が16〜18日の3日間、東京・小平市の金剛山歌劇団で行われた。

 朝鮮学校でのクラブ活動のレベルアップと、支部単位での各種サークルをはじめ地域の文化活動を支える専門家、指導者らを対象に、在日本朝鮮文学芸術家同盟(文芸同)が企画。金剛山歌劇団団員と関東地方の各朝鮮歌舞団団員、朝鮮学校の音楽教員や民族器楽クラブ指導員、学生ら65人が参加した。

 カヤグの講習では、国立民族芸術団創作家の韓鉄講師がカヤグの基礎知識と由来、基本的な演奏法に関する講義を行った後、1人1人に演奏時の姿勢、弦の弾き方、和音の出し方などの技法を丁寧に教えた。

 また民謡の講習では、万寿台芸術団声楽家の金京玉講師の指導のもと、発声の個別講習と各地のアリランを中心とした合同講習、民謡の抑揚に関する学習が行われた。

 最終日には韓講師が、朝鮮民謡の地方的特性とチャンダン演奏理論、解放後の民族音楽の発展に関する特別講義を行った。韓講師は、朝鮮のチャンダンがどの国のリズム形態よりもメロディアスで曲線的、立体的であるとチャンゴを実演しながら説明し、指導する立場に立つ人がチャンダンの抑揚を理論的にしっかりとつかまなくてはならないと強調。また共和国における民族音楽発展の歴史を、自身の経験談も披露しながら分かりやすく話した。

 民謡講習に参加した東京朝鮮歌舞団の李香汝さん(20)は「呼吸法や発声法など基礎から直接しっかりと習うことができてとても嬉しい」、カヤグ講習に参加した文芸同盟員の姜香淑さん(19)は「疲れた顔ひとつ見せず、真心込めて教えてくれる講師の熱意に感動した。チャンダンをもっと深く知り、カヤグの演奏を通じて朝鮮人としての誇りをもっと強くしたいと感じた」と感想を語った。

 なお、祖国の専門講師による民謡・チャンゴ、朝鮮舞踊、話術講習は、各地で引き続き行われている。