祖国の専門講師による中級部生対象の舞踊講習会
祖国の専門講師による中級部生を対象にした舞踊講習会が8月13〜14日、兵庫(東神戸朝鮮初中級学校)と大阪(総聯大阪府本部)の2会場でそれぞれ行われた。兵庫会場には兵庫県内、大阪会場には大阪府、京都府、滋賀県、奈良県内の各朝鮮中級学校の朝鮮舞踊部に所属する生徒らが参加した。
大阪での講習では万寿台芸術団指導員の李永玉講師が、2日間にわたり延べ10時間、基礎訓練のメニューを指導した。
舞台の上でチャンゴのチェ(ばち)を手に77人の生徒をたった1人で動かす李講師。「呼吸」と「抑揚」、「メリハリ」と「強弱」を強調しながら、一つの動作でも、目に見えない空気をつかむように、「チョッタ(いいぞ)」と心で感じながら体を動かすようにと、実際に見本を示しながら指示を出す。情熱的でハードな指導をしながらも、つねに笑顔は絶やさない。
本場から来た先生から少しでも多くを学ぼうと、生徒たちの表情も真剣そのものだ。休み時間に講師にかけより熱心に質問する姿も多く見られた。
2日間の講習を終え、京都中高の宋増美さん(3年)は「朝鮮舞踊の奥の深さを改めて知った。先生の指導はとても分かりやすくて楽しかった」、東大阪中級の朴玲奈さん(3年)は「舞踊を通じて、祖国への思いが深まった気がする。祖国を身近に感じられるようになったし、舞踊を通じて祖国とつながっているのだと感じた」とそれぞれ感想を話していた。