本岡議員、参議院本会議で政府に外国人学校卒業生の国立大学受験資格認定を求める
民主党の本岡昭次参議院議員が11日、小渕恵三総理大臣の所信表明演説に対する参院本会議での代表質問で、外国人学校卒業生の国立大学受験資格を認めるよう求め、小渕総理の考えをただした。
本岡議員は、「文部省は外国人学校卒業生に国立大学の受験資格を与えていないが、公私立大学の半数以上は受験資格を与えている。国連の子どもの権利委員会もこの問題に対する改善勧告を日本政府に送付している。日本政府は人権擁護、差別防止の観点に立って、受験資格問題を早急に解決すべきだ。政府の決断を求めます」と発言。兵庫県外国人学校協議会(会長=林同春・神戸華僑総会会長)の代表らが、国連人権委員会差別防止・少数者保護小委員会(3〜28日、ジュネーブ)で、外国人学校への差別を訴えることにも言及した。
小渕総理は、「外国人学校のほとんどが各種学校で、各種学校の教育内容は法令上定めがないため(外国人学校の)卒業生に大学入学資格を認めていない。この問題はわが国学校教育体系の根幹に関わる事柄なので慎重に対処すべき」と答弁。従来の政府の主張を繰り返すにとどまった。