共和国基礎知識�D/最高人民会議

　共和国の最高主権機関で、休会中の常務機関は常設会議。憲法（９０条）によると、最高人民会議の任期は５年。第１回会議が９０年５月に開催された第９期の任期はすでに３年も越えていることになるが、「やむをえない事情で選挙が実施できないときは、選挙を実施するときまでその任期を延長する」とも明記されており、金日成主席の逝去に伴う諸般の事情によって延期されたと考えられる。７月２６日の第１０期代議員選挙では、６８７人が選ばれた。

　会議は、憲法および法令の制定と修正、法律の承認、内外政策の基本原則の樹立、主席の選挙、主席の提議により副主席、政務院総理の選挙、国防委員会委員長の選挙、国防委員会委員長の提議により国防委員会第１副委員長の選挙、国家予算とその執行状況に関する報告の審議と承認――など２０の権限を有する。

　第１回会議では、代議員資格審査委員会が提出した報告に基づき代議員資格を確認する決定を採択することになっている。