歓声 水しぶき/平壌綾羅島プール
平壌は夏本番。7月半ばを境に最高気温が軒並み30度を超え、強い陽射しが容赦なく照りつける。街中でも日傘を差した女性やTシャツ姿の若者、日陰で涼みながら談笑する学生、流れる汗を懸命に拭いながら通勤する人々の姿があちこちで目につく。
平壌市内にある綾羅島プールでも連日、子どもたちの元気な歓声と水しぶきの音が響いている。
取材に訪れた日も、朝から多くの子どもたちでにぎわっていた。深さ70センチと浅いプールはまさに芋洗い状態で、泳ぐスペースが見当たらないほどの超満員。
子どもたちは暑さや陽射しをものともせず、泳いだり水をかけ合ったり、プールサイドでじゃれ合ったりと、元気にはしゃいでいた。
深さ1.7メートルの深い方のプールでは、男女別に水泳の授業の真っ最中だった。高学年の女生徒たちのカラフルな水着姿も目につき、おしゃれに敏感な現代っ子らしい一面をのぞかせていた。(平壌発・本社記者柳成根)