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名古屋で文芸同東海支部第12回美術展


 文芸同東海支部第12回美術展が4〜9日に、名古屋市民ギャラリーで行われた。

 今回の美術展には、同支部美術部のメンバー17人が、26点の水彩画、油絵、朝鮮画、日本画を出展。6日間に800余人が訪れ、5日には日本で民謡・チャンゴ、朝鮮舞踊、話術の講習を行っている祖国の講師らも観賞した。

 地道で堅実な努力を思わせる作品が並び、中でも油絵「夕日」、朝鮮画「生きる」、朝鮮画「思郷歌―我が故郷忘れまじ」、油絵「大樹は語る」などの力作が、水準の高さを感じさせた。

 同支部美術部は、1976年に愛知中高美術部OBの同好会として発足。78年に最初の展覧会を開き、8回目以降は毎年開催している。現在では20代から40代まで約50人がメンバーとなっている。

 今後は、この美術展を通して交流を持った日本人美術家と、共同で展覧会を開くことを構想中だという。

 同支部の美術部長を兼ねる全且烈副委員長(愛知中高教員)は、「日本社会に埋もれている同胞愛好家を探し、より幅広い層の美術家とつながりを持ちたい」と話していた。