8・15統一大祭典北側準備委員会 金英浩委員長に聞く
和解と団結の転換的局面に/準備は順調、成功を確信
【平壌発=本社記者柳成根】 北と南、海外の全民族は今、8月14、15の両日に開催される「民族の和解と団結、統一のための大祭典」(8・15統一大祭典)の準備を一丸となって進めている。祭典開幕を控え、金英浩北側準備委員会委員長(民族和解協議会会長、朝鮮社会民主党副委員長)に、準備状況や祭典開催の意義などについて話を聞いた。(文責編集部)
政党、団体、個別人士
6月10日に平壌で行われた共和国政党・団体代表者会議で、今年を民族の和解と団結の転換的局面を切り開く年にしようとの願いから、8・15統一大祭典の開催を南と海外の政党、団体、個別人士に提議した。
この提議には、民族自主と大団結、祖国統一の志を共にする北と南、海外のすべての政党、団体、人士が、政見や信仰、所属に関係なく参加できる、幅広く挙族的な共同行事にすることで、民族大団結の新たな転換を切り開こうという意図がある。
それで名称を、「民族の和解と団結、統一のための大祭典」とした。われわれの提案が発表されるや、国内や海外の同胞からは、対決状態にある南北関係を一日も早く改善し、民族の和解と団結を成し遂げようとする全民族の願いを正確に反映した正当で時宜適切な提案であり、金正日総書記の指導のもと、統一偉業を成し遂げる歴史的提案だという支持と歓迎の声が高まった。
全民族の期待と関心の中、開催準備は着実に進行中だ。北と南、海外で準備委がそれぞれ結成され、今回の行事を3者共同で行う契機を整えることができた。
準備委実務会談では、祭典の趣旨、行事日程と内容など、一連の重要な問題を討議、合意し、とくに祭典の趣旨と理念に肯定的な南と海外の個別人士も参加できることで合意した。
北側準備委では、会場の整備など、あらゆる準備が順調に進んでおり、海外準備委は祭典に派遣する代表の選出作業を終えた。
南当局が参加妨害
南では、祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部と「韓国大学総学生会連合」(「韓総連」)が、当局の祭典参加妨害策動にも負けず、必ず祭典に参加しようとたたかい続けている。南朝鮮当局の妨害はひどくなる一方だ。
今年に入って金泳三「政権」が退陣し、新「政権」が登場したことで、人々の間で少なからず、南北関係がある程度改善され、祭典も成功するのではないかとの思いが広がったのは事実だ。しかし、その後の事態はわれわれを失望させた。
南当局はわれわれの祭典開催提案を受けて、「今こそが南北交流、協力の時代だ」と宣伝し、提案を「受け入れる」などとして、民族統一行事に介入してきた。
われわれは南当局に祭典開催を提案したわけではなく、また民間行事に当局が介入する道理もない。自らの意図が通じないと見るや、南当局は「民族の和解と協力のための汎国民協議体」なるものを作って一部の在野団体を引き入れようとし、さらには「利敵団体」との理由で汎民連南側本部と「韓総連」を参加させないとまで言い出した。
1990年代の厳しい情勢の中でも、祖国統一の旗印のもとに血を流してたたかい、統一運動史に金字塔を打ち立てた両団体は、今回の行事で当然、主導的役割を果たさなければならず、当局の参加妨害策動は決して正当化されず、許されもしない。
南当局は、南側準備委が2回、祭典への代表派遣に関する申請書を提出したにもかかわらず、最後まで承認しなかった。この事実だけ見ても、新「政権」は口では祭典の「受け入れ」や「交流、協力」を叫んでいるが、これらはすべて偽りであり、その真意が南朝鮮の統一運動勢力を瓦解分裂させることと、祭典行事をつぶすことにあるというのは明白だ。
共同行事は阻めず
われわれは、南朝鮮当局が本当に祭典の成功と祖国統一を望むならば、@統一運動を弾圧する「国家保安法」と「国家安全企画部」をなくし Aすべての良心囚を無条件で即時釈放し B汎民連南側本部と「韓総連」に対する弾圧を中止して祭典参加を保証し C統一事業がうまく行かない元凶である康仁徳統一部長官を追放すべきだ――と主張している。
南当局の祭典妨害策動は続くであろうが、いかなる策動も全民族の力で前進する共同行事を阻むことはできず、祭典が成功裏に開催されるのは確定的と言える。
祖国の自主的平和統一を成し遂げるためには全民族が団結しなければならないというのが、われわれの一貫した立場だ。
われわれは、祖国統一問題を非常に楽観的に見ている。
われわれは、内外の分裂主義者が反統一策動をいくら強化しても、祖国統一の主体勢力が強固であり、金正日総書記がいるかぎり、わが民族は必ず祖国統一3大憲章の旗のもとに連邦制統一を成し遂げる確信に満ちている。