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渤海建国1300周年/平壌で学術発表会


 渤海建国1300周年に際し、共和国歴史学学会主催の「渤海に関する学術発表会」が7月14、15の両日、平壌の人民文化宮殿で行われた。社会科学院の太享徹院長ら関係者、歴史学、考古学、民族古典学部門の社会科学者と大学、高等中学校の歴史教員、そして文化保存部門の活動家らが参加した。また朝鮮大学校教員も参加した。

 96年9月の学術発表会以後、歴史学界が渤海史研究で収めた新たな価値ある研究成果が発表された今回の学術発表会では、「わが党の賢明な指導のもとに渤海史研究で収めた成果」「東京龍原府の位置について」「新たに発掘されたヨンチャ谷1号について」「渤海との関係で見た新羅による『三国統一』論の不当性」「渤海の遺物を通じて見た高句麗との継承関係」「渤海墳の高句麗的性格について」「渤海の首都上京龍泉府と高句麗の首都平壌城の継承関係について」「渤海初期の東南府辺境について」「渤海の馬具について」「東京龍原府管下の一部州、県の位置について」「渤海建築のいくつかの特徴について」「渤海領域にいた靺鞨族の社会経済的境遇」「727〜739年間の渤海|唐関係」「渤海の陶磁器を通じて見た高句麗との継承関係について」「『新増 東国輿地勝覧』の渤海関係記事について」と題した討論が行われた。

 討論者たちは、これまでに渤海史を主体的立場から定立、体系化する事業で大きな前進が遂げられたとし、この分野で得た新たな研究成果を具体的文献史料と考古学的発掘成果をもって深く論証した。

 会では、高句麗の継承国としての渤海が民族史体系で占める位置と朝鮮史の発展で果たした役割を論証した論文、渤海史全般に対する研究を深め、渤海が高句麗を継承した中世東方の強大国であったことと、渤海国の領域とその変遷過程などについて解明した論文が発表された。

 そして渤海が、高句麗遺民により旧高句麗の地に建てられた朝鮮民族の強力な主権国家として、朝鮮史の発展で大きな役割を果たしたことを今一度確証した。(朝鮮通信)