ここが知りたいQ&A/共和国の最高人民会議代議員選挙が行われたが
687人が当選、在日同胞は7人/9月9日までに第1回会議
Q 共和国で7月26日、最高人民会議第10期代議員選挙が行われたが。
A 90年5月の第9期代議員選挙以来、8年ぶりに行われた。とくに今回の選挙は、金正日総書記推戴後初めてで、建国50周年を迎える意義深い年に実施された。
中央選挙委員会が27日に発表した報道によると、選挙には有権者の99.85%が参加し、その全員が選挙登録者に賛成投票した。その結果、総書記が第666号選挙区で100%賛成投票により代議員に推戴されたのをはじめ、全国各地で687人の代議員が当選した。在日同胞の代表としては、総聯中央の韓徳銖議長をはじめ徐萬述第1副議長、許宗萬責任副議長など7人が当選した。
Q 選挙はどのように行われたのか。
A 選挙には労働者、協同農場員、軍人、知識人などすべての共和国公民が国家と社会の主人として参加できる。選挙は一般的、平等的、直接的な原則により、秘密投票の方法で自由に、公正に実施される。17歳以上のすべての公民は、職業、居住期間、財産と知識程度、党別、政見に関係なく、誰もが選挙権と被選挙権を持つ。
総書記は26日、朝鮮人民軍第671軍部隊を視察し、第662号選挙区第1号分区で李宗万・人民軍軍官に投票した。
また平壌市普通江区域第33号選挙区(候補=朴正順・普通江区域行政経済委員会委員長)6分区では地元の人々のほか、祖国の海外公民としての権利を行使し、共和国滞在中の総聯中央の呉亨鎮副議長を団長とする総聯活動家代表団、朝鮮大学校経営学部と九州朝鮮高級学校の祖国訪問団、各地朝鮮歌舞団の代表団などの在日同胞も投票した。
Q 今後の予定は。
A これまでの経緯からすれば、代議員選挙後に最高人民会議第1回会議が開催され、今後の内外政策、国家指導機関が決定、発表されることになる。
最高人民会議の前3期の第1回会議(第7期=82年4月5日、第8期=86年12月29〜30日、第9期=90年5月24〜26日)では、@国家主席選挙 A国家指導機関選挙 B前年の国家予算執行決算と同年の国家予算について審議されている(ただし第8期のみ、同年4月7〜9日の第7期第5回会議でBについては審議済みだったため審議されなかった)。
また、いずれも第1回会議は代議員選挙後1ヵ月を前後して開催されている。同時に、いずれも第1回会議の前に必ず朝鮮労働党中央委員会総会が開かれ、最高人民会議に提出する内外政策などを立案、策定している。「朝鮮民主主義人民共和国は、すべての活動を朝鮮労働党の指導のもとに行う」(憲法11条)と規定されているからだ。
6月23日発朝鮮中央通信は、「9月の国慶節行事は主席とまったく同じである偉大な金正日同志を領導者として戴く朝鮮人民の誇りを誇示する大祝典になるだろう」と強調した。
共和国は9月9日に創建50周年を迎える。最高人民会議第10期第1回会議はそれまでに開かれよう。
タス通信によると、ロシア駐在の朴義春大使は7月28日、最高人民会議第1回会議で総書記が国家主席に推戴される予定であることを明らかにした(モスクワ29日発=共同)。