創建50周年――金正日総書記が指導する共和国/第3部 軍事(下)
経済建設でも柱/全人民の模範に、中心的役割
積極的な生活気風
朝鮮人民軍は、国の防衛にもあたっているが、社会主義経済建設にも貢献、従事している。
金正日総書記は新年を迎えた午前零時に錦繍山記念宮殿を訪れ金日成主席に敬意を表した後、その足で朝鮮人民軍第337軍部隊を訪問した。
総書記は、軍関連の視察を通じて人民軍兵士が発揮した革命的軍人精神、自力更生の精神で経済建設を推進することを全人民に呼びかけてきたが、同部隊訪問も同様の意図が込められていた。同部隊は、自力で中小型水力発電所、風呂、サウナ、プール、文化会館、温室などを新たに建設し、自力更生の模範を示した部隊である。
337軍部隊への現地指導について、共和国人民は「新年の辞を行ったことと同じだと心の底から受け止め」ており、それは「今年、わが党と人民が何を肝に銘じなければならないかということを、全党と全軍、全人民に教えることになる」(労働新聞1月9日付)。
1月16〜21日に行った慈江道への現地指導で総書記は、道内で中小型発電所を自力で多数建設したことを高く評価した。その後、共和国各地では中小型発電所建設が大々的に行われ、今年に入り5ヵ月足らずの間に、全国的に1900余の中小型発電所が操業を始めた(6月20日発朝鮮中央通信)。
これは「人民軍隊の決死貫徹の精神で(経済建設を)推し進め、自力で暮らしを整えていくうえでも、人民軍隊の積極的な生活気風を見習った」(労働新聞97年5月19日付)ものだ。
また、兵士らは昨年、春の田植えから秋の収穫時まで農業に従事し、農業生産で新たな前進の土台を築いたが、今年も田植えを助けた。総書記は7月1日、朝鮮人民軍最高司令官の肩書きで、田植えを終えた全国の農業勤労者と人民軍兵士、農村支援者らに感謝する電信命令を下した。
このように総書記の軍関連の指導には、前線部隊視察など自衛のための国防力強化だけでなく、人民軍兵士らが社会主義建設で発揮している高度な精神を、全社会に広めようとの意図が込められていると言える。
人民軍は「祖国防衛においても社会主義建設においても革命の柱、主力軍である」(今年の共同社説)。
宣伝活動にも貢献
一方、総書記は、軍部隊を指導するかたわら、人民軍協奏団功勲合唱団の公演をたびたび観覧した。
総書記は96年に3回、97年には6回、今年に入ってからは3回、人民軍協奏団功勲合唱団の公演を観覧した。
とりわけ今年元旦に行われた公演では、「われわれは何もない所から始まった」という曲が披露された。ここ数年繰り広げてきた「苦難の行軍」は昨年までに「困難な峠を克服」(今年の共同社説)しており、したがって今年は経済で大高揚を起こそうと人民に呼びかけたのである。また2月20日の公演では「軍民一致の歌を歌おう」、4月25日の公演では「言ってあげよう兵士の愛を」などが歌われた。観覧した軍人と人民らは革命的軍人精神が表現された公演を通じて、「総書記の思想と指導を戴いてチュチェ革命偉業を最後まで完成させる決意を新たにした」(労働新聞4月26日)のだ。
また、公演を観覧できなかった軍人と人民らも、報道やテレビを通して、歌さえ聞ければ「党が今、何を要求しているかを知ることができる」(労働新聞96年7月28日付)。
このように人民軍は社会主義建設にも参加し、また国の富強発展をもたらすための宣伝活動でも大きな役割を果たしているのである。(基)