視点
参議院選挙が12日にあったが、投票率は予測より高かった。テレビの開票速報に続いて、13日午前4時から始まったワールドカップ決勝戦を見た人は寝不足になったのではないだろうか。
ところで2週間後の26日には共和国で第10期最高人民会議の代議員選挙があるが、各地では日増しにムードが高まっている。
6月28日、第666号選挙区有権者大会が開かれ、朝鮮人民軍将兵が金正日総書記を代議員候補に推戴した。5日発朝鮮中央通信によると、その後、共和国のすべての選挙区で有権者会議が行われ総書記を代議員候補に推戴した。
在日同胞だけでなく日本マスコミもその成り行きに注目している。
6月23日発朝鮮中央通信は「9月の国慶節行事は主席とまったく一緒の偉大な金正日同志を領導者として戴く朝鮮人民の誇りを誇示する大祝典になるだろう」と強調した。労働新聞1日付も「今日、朝鮮人民は偉大な金正日将軍を党と軍隊だけでなく国家の最高首位に戴く熱望で胸が高まっている」と書いた。
現在、金正日将軍は朝鮮労働党総書記、共和国国防委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官である。共和国社会主義憲法は、「共和国主席は国家の首班であり、共和国を代表する」(第105条)と規定している。つまり国家の最高首位とは主席だ。
前回は選挙の約1ヵ月後に最高人民会議が開かれ主席選挙が行われた。
名実ともに金正日時代がいよいよ始まる。(喜)