世界も注目する「背番号15」/共和国男子バスケ・李明勲選手
バスケットボール人気が高まっている共和国で一際目を引くのが、235センチの長身を誇る李明勲選手(27)。世界最高峰のプロリーグ、全米プロバスケットボール協会(NBA)から高い評価を受け、昨年にはNBA挑戦が話題となった。李選手が現在所属する「ウレ」(雷)男子バスケットボール選手団は、5月31日に米国の大学生チームと平壌で対戦し、127−83で圧勝するなど、対外試合で好成績を収めている。労働新聞6月15日付は「わが党が育てた世界バスケットボール強者」と題して、李選手の活躍ぶりを取り上げた。以下、記事の内容を紹介する。
機敏な動きとテクニック/235センチの上背生かし才能発揮
共和国の「ウレ」男子バスケ選手団が、各国の強豪クラブチームとの試合で好成績を収めている。とくに背番号サEの李明勲選手は、長身と個人技を生かして勝利に貢献している。
身長235センチと、世界のバスケ選手の中でも最も長身の李選手は、レイアップシュートやリバウンドで実力を発揮。ダンクシュートも見事に決め、人々の賞賛を集めている。
咸鏡南道水洞区に生まれた李選手は、幼い頃から背が高く、スポーツでずば抜けた才能を発揮。自らも祖国の栄誉を輝かせるスポーツ選手になる夢を抱いて育った。12歳で体育選手団(クラブチーム)に所属し、その後、共和国でもトップレベルの平壌市体育選手団で選手生活を送ることとなった。
長身の選手にとって、動作の機敏性、スピードを維持することは決して容易ではない。1日6〜9時間の走り込みやウェイトコントロールなどの過酷な鍛練の過程で倒れることもままあった。
そんな中、1986年5月、李選手と会見した金正日総書記は、練習に励んで立派な選手になるようにと励まし、これからは自ら試合も観戦すると語ってくれた。
以後、李選手はさらに練習にのめり込み、より速いスピード、長身に見合った強いパワーを身に付ける練習をこなした。努力の甲斐あって、試合で徐々に頭角を現し始めた。
李選手が世界のバスケ界に一躍名を馳せたのは、93年にインドネシアで行われたアジアバスケ選手権大会からだ。長身の選手は動作が鈍いという定説を覆し、李選手は小柄な選手に負けない機敏な動きとジャンプ力、高度なテクニックを見せ、注目を集めた。李選手はこの大会でアジア最優秀選手に輝いた。
この才能をさらに開化させようとの総書記の願いにより、李選手は「ウレ」選手団に入ることとなった。李選手はディフェンスでは鉄壁、オフェンスでは得点の要と言われるようになり、そのテクニックは世界レベルに達した。これまで百数十の国際試合に出場し、試合ごとに数十得点を挙げる活躍を見せている。
「ウレ」(雷)選手団が連勝/イタリアチームとの試合で
共和国の「ウレ」(雷)選手団とイタリアのファブリアーノ選手団との男子バスケットボールの試合が6月18、22の両日、平壌で行われた。
18日の第1戦では「ウレ」が開始早々、速攻で連続得点。後半も背番号15の李明勲、12の朴千鍾の両選手のコンビでリング下から攻め続け、得点を重ねた。結果、110−101で「ウレ」がファブリアーノを下した。
22日の第2戦でも、速攻を主体とする「ウレ」とディフェンシブに試合を組み立てるファブリアーノが激しい攻防戦を繰り広げた末、「ウレ」が91−87で連勝した。 (朝鮮通信)