鄭周永名誉会長一行、板門店を通過して南へ/経済協力の合意書採択
牛500頭を連れて16日から平壌を訪問していた南朝鮮・現代グループの鄭周永名誉会長一行は23日、板門店を通過して南側へ帰った。朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)の宋浩京副委員長、民族経済協力連合会の鄭雲業会長らが一行を見送った。
22日には、民族経済協力連合会と現代グループの間で、金剛山観光事業など経済分野での協力に関する合意書が採択された。
鄭名誉会長一行は同日、平壌訪問終了に伴い、人民文化宮殿で宴会を催した。
ア太委の金容淳委員長と宋浩京副委員長、対外経済委員会の李成大委員長、民族経済協力連合会の鄭雲業会長らが招待された。
鄭名誉会長が演説し、近くて遠い故郷に来れたのは夢のようだと述べ、心から感謝すると語った。また、南北が互いに協力して祖国の繁栄を成し遂げるためにも、今回の相互協力事業を土台に、分裂を捨てて統一へ、葛藤を拭って和解へと進む栄光の道を共に歩み、統一した豊かな祖国を子孫に渡そうと強調した。
続いて宋副委員長が演説し、故郷愛と民族愛をもって、われわれと固く手を結んで進むと約束した鄭名誉会長の崇高な志を高く評価すると語った。また、われわれは今後、いかなる逆境に遭っても共に進むだろうと語り、事大と売国、分裂と対決、不信と背信には幻滅するが、統一と団結、連帯と連合は生命と尊厳をかけて守ると指摘した。
一行は17日、平壌サーカス劇場で総合サーカス公演を観覧。18日に国際親善展覧館、妙香山、チュチェ思想塔、党創建記念塔を訪れた。20日には鄭名誉会長の故郷、江原道通川郡路上里を10年ぶりに訪れ、親戚と再会、墓参りをしたほか、金剛山地区を遊覧した。